このツールについての注意
- あくまで実験的に作ってみたものであって、積極的に機能追加・サポートするつもりは現時点ではあまりなかったりします。
- 錬金ルーレットの色の変更等に対応していません。
- おそらく、そのままでは動かないので、これらを自分で解決できる人だけ手を出すようにしてください。
説明
これは何?
- ドラゴンクエストXのツボ錬金・ランプ錬金のミニゲームで、ルーレットの画像を元に「結果予知」系とくぎを使った時の最適解を解析して、最適な範囲を表示するスクリプトです。
何ができるの?
- こんな画像から……
- ……こんな画像ができます。
最適解を得るしくみ
- 非常に単純で、「大成功」「成功」「パルプンテ」のそれぞれに「スコア」を設定して、「結果予知 (30マス×2)」と「超・結果予知 (25マス×2)」の範囲内に入るマスの合計スコアが最も高い配置をサジェストしているだけです。
- マスごとのスコアテーブルは、以下の3種類を用意しています(数値を直接指定することも可能です)。
テーブルの種類 D (大成功) S (成功) F (失敗) P (パルプンテ) "normal"
(通常時: デフォルト)1.01 1.00 0.00 0.99 "no-parupunte"
(なるべくパルプンテを除外)1.01 1.00 0.00 0.01 "parupunte"
(パルプンテ狙い)0.011 0.01 0.00 1.00
どうやって使うの?
- 大前提として、少なくとも現時点ではWiiU版のHDMIキャプチャ環境が必要です。
- 下記ソフトウェア環境をインストールする必要があります。
- Python 2.7.x (2.7系ならたぶんどれでもOKです)
- OpenCV 2.4.6 (現時点での最新版)
- NumPy 1.7.1 (現時点での最新版)
- Windowsの場合、仮に64bit環境であっても、32bit版を入れた方がトラブルが少ないかも。それと、OpenCVとNumPyについては、公式サイトではなくて、http://www.lfd.uci.edu/~gohlke/pythonlibs/で配布されているものを使った方がいいかも。
- 環境構築が終わったら、スクリプトファイル(dqxalchemy.py)を適当なフォルダに入れて、コマンドプロンプトで
> C:\Python27\python.exe dqxalchemy.py -h
とでも打ち込んで、このスクリプトのヘルプメッセージ(下記参照)が出ることを確認してください。 - あとはコマンドプロンプトで
> C:\Python27\python.exe dqxalchemy.py <錬金ルーレット画面をキャプチャした画像のファイル名>
とでも打ち込めば、上記のような画像ファイルが生成されます。
べんりな使い方
- 出力結果画像を別ウィンドウで表示する (
-dオプション) -
> C:\Python27\python.exe dqxalchemy.py <キャプチャ画像ファイル名> -d
- 特定ディレクトリを監視して、新しい画像ファイルが生成されたら表示する (
-pオプション) - キャプチャソフトの静止画保存フォルダを監視して、キャプチャされた最新画像を自動的に解析・保存することができます。この場合、入力ファイル名の指定にて、ワイルドカードを使って解析対象とする画像ファイルを絞り込むことができます。
> C:\Python27\python.exe dqxalchemy.py <キャプチャ画像の保存先ディレクトリ\*.bmp> -p
- スコアテーブルを3種類の中から選択する (
-tオプション) - オプションの後に指定できるテーブル名は、以下の3種類です:
- normal: 通常時 (デフォルト)
- no-parupunte: なるべくパルプンテを除外
- parupunte: パルプンテ狙い
> C:\Python27\python.exe dqxalchemy.py <キャプチャ画像ファイル名> -t no-parupunte
- スコアテーブルを自分で定義する (
--score-d,--score-s,--score-pオプション) -
> C:\Python27\python.exe dqxalchemy.py <キャプチャ画像ファイル名> --score-d=1.01 --score-s=1.00 --score-p=0.2
- スコアテーブルを自分で定義する (
-sオプション) - こちらは一括指定のオプションです。
> C:\Python27\python.exe dqxalchemy.py <キャプチャ画像ファイル名> -s D:1.01,S:1.0,P:0.2
ヘルプメッセージ
コマンドラインオプションは以下のとおりです。分かりづらいと思いますが、ご参考まで。
Usage: dqxalchemy.py [options] in-file [out-file]
Options:
-h, --help show this help message and exit
User interface:
-d, --display display the outputed image in a popup window (default:
False)
-p, --periodic-scan
scan newer image file periodically, and analyze and
display the newest one (in-file name is interpretted
as a glob -- "*.png") (default: False)
-w WINDOW, --window=WINDOW
a rectangle of output window (ex. 640x360 or
640x360+100+100) (default: 960x540)
Score table:
Score tables can be chosen from the followings: no-parupunte,
parupunte, normal
-t TABLE_NAME, --score-table=TABLE_NAME
the name of a built-in score table (default: normal)
Score value:
Specified values for score table are only enabled when all the
SCORE_D, SCORE_S, and SCORE_P are specified.
-s SCORES, --scores=SCORES
a string that describes score values (ex.
D:1.01,S:1.0,F:0.0,P:0.99)
--score-d=SCORE_D score value of dramatic success
--score-s=SCORE_S score value of normal success
--score-p=SCORE_P score value of Parupunte
--score-f=SCORE_F score value of failure (default: 0.0)
Ellipse on the roulette:
Those options define the coodinate of the ellipse on the roulette for
color picking. If -e is specified, the other options will be ignored.
-e ELLIPSE, --ellipse=ELLIPSE
bounding rectangle of the ellipse (ex.
250x250+835+316)
-c CENTER, --center=CENTER
center of the ellipse (ex. 111,111)
-a ASPECT, --aspect=ASPECT
aspect ratio of the ellipse (as a float value --
width/height)
-r RADIUS, --radius=RADIUS
horizontal radius of the ellipse
技術的な話・注意点・その他いろいろ
- 動作確認環境は以下のとおり:
- OS: Windows 7 (64bit)
- Python 2.7 (64bit)
- OpenCV 2.4.6 (opencv-python-2.4.6.win-amd64-py2.7.exe)
- NumPy 1.7.1 (numpy-MKL-1.7.1.win-amd64-py2.7.exe)
- OpenCVを使ってルーレットの円を検出していたりしますが、結局は円の中心座標を求めるくらいにしか活用できていなくて、あまり意味をなしていません。
- 当初の予定ではWii版での画像も認識できるようにしたかったのでわざわざOpenCVを使ったのですが、アナログキャプチャだとアスペクト比の問題で正円じゃないとか、解像度不足や色合いの問題でルーレットの色を正しく検出できないとか、いろいろ問題があって挫折しています。
更新履歴
- 2013-07-23
-
- 公開しました。